妊娠前から摂取したいものとして有名なマカには、必須アミノ酸や不飽和脂肪酸、カルシウムや鉄などが含まれています。
マカの効果としては更年期障害の軽減や生理周期の修正、不妊症の改善などがありますが、その中の活力増強効果がうつ病に効くとされています。
うつ病は疲労がたまってエネルギーが無くなってしまう状態なので、疲労の改善とエネルギーの補充が必要になります。
うつ病になると、自律神経が休まらずに交感神経が興奮状態であり続けるために、心身の疲れとエネルギー不足が引き起こされる異常な状態になります。
本来、仕事や運動などで緊張している時に交感神経が刺激され、逆に緊張が解けてリラックスしている時は副交感神経が活発になりますが、うつ病の場合は常に交感神経が刺激されているために疲れ果ててしまうのです。
そこで、マカの豊富な栄養素でエネルギーを補充し、中でもビタミンEによる抗酸化作用で疲れた心身を改善することが必要になります。
しかし、マカには身体を温めて代謝を促すという効果があるため、ストレスが過剰にかかった状態でマカを使用することは控えるべきです。
突然眠れなくなった時や一日中イライラしている時、過食が止まらない時や情緒が不安定になって動悸がする時、顔がのぼせて目が充血している時や就寝時に歯ぎしりばかりしている時などがこの状態であるため、このような症状がある場合はマカの使用は控えます。
逆に交感神経が興奮することができないような場合にはマカを使用すると効果的です。
いつもだるくてやる気が起きない、いつも眠い、食欲がない、冷え症である、何をしていても楽しくない、外へ出るのが億劫などの症状のある時はマカを摂取するべき時と考えて、積極的に取り入れると良いでしょう。
うつ病の一番の薬は無理せずしっかり心身を休めることです。
自律神経のバランスを整えるのは、心身がそれに耐える状態に回復してからになります。
タンパク質の多い食事を摂り、ゆったりとリラックスした状態を確保できることが理想です。
昼間は交感神経を刺激して夕方以降はリラックスして副交感神経を活性化させる、といった規則正しい生活を心がけることが肝要です。